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8.廃棄

 さてさて破損した浮きやどうしようもない失敗作など、もうとっておいても仕方ないものがいろいろ出来てしまうものです。それらは潔く廃棄しましょう。しかし、廃棄する前に充分なデータをとってからにした方がいいんじゃないですか?

 破損した浮きは何故そこが破損したのか、強度の問題であるのか、構造上の問題であるのかといったことをよく分析してみましょう。
 強度上の問題であるならば次回作では強度を上げるべく、使用する材料を桐材にするとか、全体に太めにして強度を上げるとか、極端にくびれた物や細く仕上げたものは補強材を使用するとか、いろいろと次に繋げられる情報が得られます。
 また構造上の問題としては、浮き本体と錘との接合部の加工の仕方、浮きトップの接合の仕方なども工夫するための材料がいくつか見つかるはずです。

 それらの情報を充分に把握したあと、再利用できる部品は取り外してから廃棄してください。特に錘、浮きトップなどは必ず再利用できます。
 また本体も更に加工を施すことで、アタリ浮きなどの小物に変身します。私はこの方法でかなりの数のアタリ浮きを作っています。
 アタリ浮きならほとんど廃品から作ることができますし、加工も簡単で、いろいろな負荷に仕上げることが出来ますから、廃棄浮きの再利用としてうってつけのものと思います。

 さて以上で、棒浮き作成の過程から見る機能の考察を終了します。本来ここで全ての連載が終了する予定でしたが、最近円錐浮きの作成に興味を持つようになり、何個か製作を始めています。
 棒浮きの時と同じように、塗装に関していろいろと不満をもつようになり、いくつかの工夫をしています。その中で何とか物になりそうなのが、下塗りの代わりにエポキシパテで覆ってしまうという方法です。

 エポキシパテはかなり比重がありますので、棒浮きには使用できません。しかし、円錐浮きではかなり厚めに塗りつけることが出来、強度も確保することが出来るようです。

 さて新連載「円錐浮きの製作から見る塗装の考察」でそのあたりの事を書いて見ます。ただし現在作成段階で試釣も済んでいませんので、それらの感想も含めおいおい掲載していきます。ご期待ください。

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