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7.自作浮きの改造

改造
 改造といっても、大掛かりな改造をするくらいなら新たにもう一本作ったほうがよほど手っ取り早いものです(こればっかりや・・・)。では実際にはどのような改造が考えられるのでしょう?

 私の最近の改造では、棒浮き特有の「手前アタリ」を軽減するためのものがあります。考察の段階でも説明していますが「手前アタリ」自体は、糸を浮きの最下部につなげている以上、避けて通れない棒浮きの宿命といったようなものです。

 昨今のメジナを主なターゲットとした磯上物釣りの主流は「張り」と「誘い」にあります。糸を張って浮きを流すというものですから、いやでも棒浮きの欠点である「手前アタリ」が出てしまいます。そこで「手前アタリ」の出ない棒ウキはできないものかと考え、今回の改造に至りました。

 何も棒浮きでメジナを釣ることはないとおっしゃる方もいるでしょう。ごもっともです、ですがせっかく作った浮きですからいろいろな釣りに使ってみたくなるのが人情というものでしょう。


 まず、糸の出るポイントを浮きの最下部から上部に移動しました。実際には最下部の部分を経由して、浮きの上部まで通し、そこから出すという構造です。これによって道糸を引いたときの力が浮きの下部からかかるのではなく、浮きの上部にかかるようにしたわけです。厳密には最上部ではなく、浮力中心の近辺から糸を出すことによって浮きの倒れる方向への力を無くすようにしています。

 この糸を出すポイントは、上過ぎれば浮きが倒れて引かれますし、下過ぎれば「手前アタリ」が改善されません。   
実釣では・・・
 手前アタリの軽減という面では非常に有効性を発揮しました。事前に風呂場でのテストを実施しており、この際に確かな手ごたえをつかんでいましたので、実釣の具合によっては手持ちのすべての浮きを改造しようかと考えていました。

 まあしかしなかなか上手くいかないもんで、糸を通すパーツをステンレス棒で作ったのですが、この上部に道糸が絡むんです。(右の図)
 これは困りました。特に試釣に行った日は深棚狙いだったものでハリスが長く、この障害の発生が顕著でした。幸いこの日は(この日も?)大物がかからず、大事に至ることはなかったんですが、もし糸の絡んだ状態で大物がかかっていたらと思うとぞっとします。

 改造といっても理屈だけではなかなか上手くいかないもので、試釣・実釣を繰り返し、改善を繰り返していく努力が必要と悟りました。
 まあ問題は糸絡みだけですから、糸を通すパーツの形状を工夫すれば何とかなるのではないかと考えています。

 また糸が絡むのは、投入時の浮きと糸の着水時と考えられます。そこで投入時に糸を張った状態で投入することを心掛けることで、ある程度は凌げることも分かりました。もう少し調整が必要ですが、気長に改善していくつもりです。

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