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2.遠投性・視認性の追求

 またまたずいぶん時間が開いてしまいました。
どうも仕事が忙しくなったり、仕事が暇な時には他にする事があったり、なかなかここにかける時間が作れませんでした。と、いろいろ言い訳をしつつ・・・

 さて前にも何度も書いてますが、最近歳のせいで目が悪くなってきまして、近くのものはボケて見えないし、遠くのものはダブって見難いしで、釣りに行ってもハリスは結び難いし、浮きも見辛いしで苦労してます。折角感度の良い浮きを作ってもそれが見えないんじゃお話になりませんわ。(~_~;)

 そこでどうせ浮きを自作するなら視認性の良い物を作ろうと思った次第です。それにあまりに高感度を追求すると、だんだん軽量化し、軽すぎて遠投が効かなくなってきます。
 ここはひとつ感度度外視で、超遠投性・高視認性の浮きでも作ってみようかというのがひとつのきっかけです。

 あともうひとつ、木っ端対策のためというのもあります。まあ木っ端スペシャリストが木っ端対策というのもおかしな話ですが、上層にチビ木っ端がウジョウジョいるような時には、投入直後に餌を捕られてしまって、まったく勝負にならないですよね。
 こんな時には重めの錘でドカンと一気に木っ端の層を突破しちゃえばいいんですけど、2B、3B位の錘ではとても一気に落とせるもんじゃなくて、結局チビ木っ端の餌食になってしまうのが落ちです。

 そこで錘も最低0.5号、できれは1号くらいの錘で、ほんとに一気にドカンと木っ端の層を突破しちゃおうというのが狙いです。これではもはやふかせ釣りとは言わないかもしれませんけど・・・(~_~;)

さて、そんなこんなの幾つかの要求を満たすべく考え出したのが2007年モデルです。一番のキーポイントである視認性と言う点では、浮きトップに三枚羽を使用しています。これには釣具屋さんで売っていた、遠投ウィング”ウィングスパン”という製品を使っています。
 ポリカーボネイト製で軽く、強度もあるので安心です。サイズは何種類か出ているのですが、私は一番細い15mmを使用しています。
 色は赤と黄色が入っているのですが、どちらも蛍光塗料が塗ってあり、逆光でも視認性が良さげです。

 ボディーは長短の2種類作りました。長い方は太さ20mm、長さ20cm程度で、1号負荷と0.5号負荷があります。短い方は太さ25mm、長さ10cm程度で、こちらも0.5号負荷と1号負荷があります。
 浮きトップの色は使用環境に合わせて赤と黄色を作りましたが、どちらも視認性は良いようです。

 ボディー下部には2号程度の錘が入っていますので、かなり重めで、遠投性は申し分ありません。かなりの距離まで遠投できますが、ただしコマセがそこまで飛びませんのでほどほどにしてます(~_~;)

 さて使ってみるといろいろと良い点、悪い点が出てきます。まず良い点、これは設計通りの遠投性、視認性が得られた事。
 悪い点は、
  • 重すぎたこと
     着水音が大き過ぎ。また、すっぽ抜けた時に飛んで戻ってくるスピードが速すぎて怖くなる(なぜか顔に向かって飛んで来るので避けるのに必死(~_~;))
  • 足管の素材が弱すぎたこと
     0.8mmのステンレス棒で加工したんですが、すっぽ抜けて飛んで戻ってきたときに岩やコンクリートに当たると足管が潰れる。
  • 塗装の強度が低いこと
     自重が重いので、岩やコンクリートにぶつけると直ぐに傷だらけになる。
まあ、いろいろと反省材料が出てくるもんです。
※塗装については、下塗り前に桐のボディーに瞬間接着剤を含浸させていましたが、それでも直ぐに傷が付くので、熱収縮チューブで補強することにしました。
 これも釣具屋さんで売っていたのですが、HARIMITSUの製品を使用しました。ただテーパーの部分はなかなか上手く加工できないので苦労しましたが、強度的にはかなり良くなりました。
 実釣では、向かい風もものともせずに元気よく飛んでいき申し分ありませんが、如何せんコマセがそこまで届かないというのがちょっと・・・・
 あと1号負荷の錘でドカンと底まで落とす作戦もなかなか効果的です。木っ端に遊ばれる確立が減り、底まで餌が残るようになったので、アイゴがよく釣れます(ーー;)
 まあ回りがチビ木っ端に悩まされている時に、デカアイゴはかなりインパクトがありますし、引きもスリリングなんで、それはそれでいいかと・・・

 2007年バージョン、人呼んで
   アイゴスペシャル

 (~_~;)

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