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2003年1月22日(神奈川県・三浦半島) −宮川のテトラは寒かった− 写真あり
釣行データ 
釣行先 神奈川県三浦半島・宮川港テトラ
潮回り 中潮
干潮  1:22(2cm)
13:35(81cm)
満潮  7:55(181cm)
19:33(179cm)
*潮汐データは竹芝(東京)のもの
気温 最高8度
北5mのち無風
波高 1.5m
釣果 木っ端メジナ 24cm以下X20 結果
海タナゴ 13〜18cmX20
スズメダイX4
当日使用の道具と餌等
オキアミ
  4.5Kg
アミエビ
  1kg
チヌ用配合剤
  1袋
オキアミ


当日のタイドグラフと釣果時間
     

釣行記

 なんと11日に続いてまたまた”まん平さん”と釣行するになってしまった。月に2回も釣行するなんて何年ぶりだろうか。まん平さんが行きつけの釣具屋さんで、客が予約して解凍してあったオキアミがキャンセルで売り物にならなくなったものを格安で譲ってもらったということで、「餌代はかかりませんよ」という甘い言葉に誘われたからだ。

 まん平さんは以前、一日おきに車を飛ばして相模湾から駿河湾一帯の穴場を探しまくったという経験の持ち主で、三浦でも数々の実績を上げており、そのまん平さんお勧めの黒鯛釣り場Kを案内してくれることになっていた。だが今は一年でも最も黒鯛の喰いの渋い時期でもあり、釣れなくても場所とポイントを教えてもらうだけでも十分だと気楽に考えてご一緒させていただくことにした。

 そうそう今回も、ちょっと太目の人魚さんのサイトにある人魚大明神にお参りをしてきました。「大漁祈願、なむなむ」。そしてお賽銭は前回の3倍ほどたっぷりと・・・

1.スズメもまだ寝てるで(T_T)
 まん平さんと釣りに行く場合は、まず天気の心配を一番に考えないといけない。詳細は前回の釣行記に書いたとおりだが、全く何が起きても不思議ではないのが怖い。
 だが今回も事前の天気予報は晴。ちょっと気温が低いが釣行の妨げになるようなほどではない。とはいうもののまだ油断はできん、突然雪が降るかも知れんし、雷が鳴るかもしれん・・・。まん平さんはそれほどのパワーを秘めた人なのだ。

 集合は朝4時。ひぇー私の釣り経験で最も早い集合時間だ。朝4時と言ったらあんた、まだスズメも寝てまっせ。オチャメカップで神戸に行った時でさえ4時起きだったのに今回は3時起きだ(T_T)

 午前3時に無情な目覚ましにたたき起こされ、家族を起こさないように身を潜めるように家を出る。思ったほどの眠気はないが、頭がはっきりしない。自販機でホットコーヒーを買い、チビチビ飲みながら早朝のまだ真っ暗な道をまん平さん宅に向かう。朝というより夜中だよ・・・
2.釣行場所は?
 4時ちょうどにまん平さん宅に到着。今日は本当は、秘密の場所Kに行く予定でいたんですけど、そこは比較的水深が浅いということで、水温が低くなると望み薄だという。そこで比較的水深のある宮川港テトラへ行くことにした。まん平さんはここでも実績があるのでまず大丈夫だという。

 途中まん平さんの行きつけのお店の一つ、松輪入り口の近くにあるセブンに立ち寄った。まぁ小さい店だこと(^_^;)。しかし天井には黒鯛やらメジナやら石鯛やらの魚拓が一面に張ってある。
 この店の親爺はもう90になるというヨボヨボの爺さんで、まん平さんのことはよく知っているはずだが、たまに忘れるそうだ(^_^;)。この日もまん平さんが「覚えてますか?」と聞いたら「ああ覚えてるよ」とは言ってはいたが、どうも今日は忘れているようだ(-_-;)

 そこでまん平さんは1号負荷の棒浮きを購入しようとしたのだが、値段が付いていない。親爺に聞いてみるが、どうもこの親爺に聞いても分からないようだ。結局どういう根拠か¥600ということになったのだが、その値段を聞いた時、「私もそれください」と言いそうになってしまった。
まだ暗い中朝ご飯

 5時半には現地着で、まだ暗い中テトラまでの道を歩く。ここは真鶴と違い高低差がないので、比較的楽に行ける場所だ。とはいっても入り江を3つほど越えて10分ほど歩いてやっと目的地のテトラに到着した。

 ここはすぐ近くの丘の上に風力発電の風車があるのだが、北風を受けてぶんぶん回っている。天気予報では南西の微風ということだったのに、北の風が結構吹いている。しかし丘を背にしたこの場所では風は幾分和らいでいる。でも寒い・・・

 まだ真っ暗な中、仕掛けの準備を整え夜明けを待つ。黒鯛が本命ではあるが、あまり重めの仕掛けではなく、いつもとほとんど同じ仕掛けでいく事にした。ただハリスは大型黒鯛を期待してフロロの1.7号。
 そうそう、今日は新品の道糸に変えてきてあるんだ。以前めじっこクラブの”タイコリール”さんのサイトでキリ番を取った時に頂いたバリバスの黒鯛専用3号。色は黄色に近いアイボリー、視認性がすこぶるよさそうだ。

 ようやく日が昇り、釣りを開始することにした。まん平さんがコマセを巻いているときに、40cm程度の黒鯛がライズしてくるのを目撃したという。こりゃこりゃ期待がもてますなぁ(^_^)
3.期待の釣り開始
 私も負けずにコマセをうち始め、早速第一投。浮き下はとりあえず3ヒロとってあり、浮き止めをつけずに全遊動にしてある。が、浮きには何の変化もない。だが餌はなくなっている。これはこれは黒鯛君が遠慮がちにお食事していったようですなぁ、そんな遠慮せずにガバッといってくださいよぉ(^_^;)
釣り座付近

 まん平さんは第一投目からアタリをとっているようだが、喰いが渋くて針に乗らないとぼやいている。そうこうしているうちに、ちょっと沖目で私の浮きが沈みだした。軽く聞いてみると一気に持ち込んだ。引きはそれほど強くない。でもいつも釣ってる木っ端の引きとそっくりだ。黒鯛って頭振ってグワングワンという感じで引くという話だけど・・・

 すぐにこれは木っ端に間違いないと確信し、後はいい加減に巻き取った。クチブト22cm。本気で黒鯛狙ってるのにいつもとおんなじ木っ端が釣れるんじゃちょっと拍子抜けだわ。

 その後はまたしばらく餌だけがなくなるという状況が続いたが、テトラの際を流していた時、浮きが5cmほどシモッたままとなった、それ食い込め、それ持ち込め、とじっと耐えたがほどなく浮きは浮き上がってきてしまった。

 まん平さんに聞いてみると間違いなく黒鯛の魚信だということだが、今日は喰いが渋くなかなか持ち込まないので、最初の浮きの押さえ込みの段階で軽く聞いてみて、ガツガツときていれば一気に合わせたほうがいいという。

 そうか勿体無いことしたなぁ、木っ端狙いでやってればあれくらいの浮きの変化には必ず聞きを入れているのだが、黒鯛は押さえ込みの後、持ち込むまで待って合わせるとどっかで聞いたことがあったので、持ち込むのをじっと待っていたのが失敗だったようだ。よし次の時は絶対失敗しないぞ。何時でも来いや。

でもその後押さえ込みのアタリは一度もなかった・・・(T_T)
4.来た!デカイぞ
 しかし投入のたびに餌がなくなってくる。この餌取りの正体はなんだろう。季節的には海タナゴの線が一番強いのだが、正体が確認できない。

 日が昇り、海の様子がはっきり確認できるようになってびっくりこいた。この場所は、釣り座の手前10m位に白く見える砂地があり、そこで確認できたのだが、なんと一面に海タナゴが群れている。
 まあ確かに海草が茂っていて、テトラの内側は波もなく静かだし、タナゴのポイントとしては最高の条件のようだ。

 8時になり潮止まりの時間を迎えるころには黒鯛の当たりも途絶え、とうとう掛けることができないまま時間だけが過ぎ、ただタナゴに餌を与える行為の繰り返しとなっていた。投入3秒で餌をとられる・・・

 状況はよくなる気配がないので、少々休憩することにした。まん平さんはそれまで円錐浮きの仕掛けを使っていたが、ここで先ほど購入した棒浮きの仕掛けに変更するという。そこで私も自作棒浮き仕掛けに変更することにした。

 棒浮きに変えた後も、当たりが出ないで餌がなくなるという状況に変わりはなく、タナをいろいろと変えながらあちこちを探ってみた。
 タナを竿1本ちょっとで流していた時、浮きに変化が出た。沈んでは浮き、沈んでは浮きを数回繰り返し、やがてボワーッと沈み始めた。チャ〜ンス!!ぐーっと糸を張り、聞きを入れてみるとガリガリといった反応が帰ってきた。ヨッシャ〜と一気に大合わせをすると、ゴンという感じで針掛かりし、びくとも動かない。

 こ、こりゃデカイ。一気に緊張状態になってしまった。が・・・根掛かりだった(T_T)。足が震えた・・・(^_^;)
5.木っ端君と勝負だ
クチブト22cmくらい(^_^;)
 一服して緊張をほぐし、再度投入を繰り返していると、沖目でコマセに木っ端が浮き始めた。木っ端スペシャリストとしてはこのチャンスを見逃すことはできない。これも嵯峨ですなぁ(^_^;)
 しかも遠めで見ても30cmはありそうなのも確認できる。こりゃタナゴと遊んでる場合ちゃうで。早速ハリスに自作当たり浮きをつけて、浮き下80cmで投入。一投目ですぐヒット(^_^;)

 こりゃ棒浮きでのん気にやってる場合ちゃいまっせ。元の円錐浮きに戻し、ハリス浮きも若干浮力の小さいものに変えて投入、まだまだ食い気があるので我慢してればそのうち30cmクラスが喰ってくるかも知れない。ぽんぽんと何枚か上げたが、サイズは一向に上がらず、良くて22cm。
 そのうち当たりが出なくなった。コマセに浮いてきてはいるのだが付け餌を無視するようになった。うむーなかなか頭のいい奴らだ・・・(-_-;)

 こうなると持てる技術の全てをつぎ込んで木っ端を掛けるため真剣に勝負した。コマセと仕掛けの投入のタイミングをずらす”時間差攻撃”、コマセと仕掛けの投入場所をずらす"あっち向いてホイ作戦”。
 あとは・・・あっ、これしか技術持ってなかった・・・(^_^;)

 しばらく真剣に木っ端との勝負をしていたのだが、たまにぽつんと掛かる程度になってしまった。しかもサイズも20cm程度・・・
 いかん、今日は木っ端釣りを楽しみに来たわけではなかった。本命は黒鯛。まん平さんは相変わらず、真剣に黒鯛一本で頑張っている。木っ端なんかに目もくれない。反省・・・(T_T)

 当たり浮きを外し、浮き下を3ヒロにセットしなおし、遊動幅を1m取った半誘導にし、ハリスにG5のガンダマを打って、若干沈ませぎみの仕掛けに変え、ついでに心も入れ替えて黒鯛狙いに戻った。だがこの仕掛けでは、タナゴの餌食になるだけで、一向に有効な当たりが拾えない。
メールに忙しいまん平さん

 気が付くとまん平さんは既に昼寝をしている。さすが一流の釣り師は潮止まりの時には無駄なことはせず、コマセの節約をするんだなぁ。
 と思っていたが、後で聞いた所によると、夕べ寝てなかったので、携帯のメールを打っている時に知らず知らずのうちに寝ていたとの事。しかも火のついたタバコを指にはさんだままで眠ってしまい、それが指に引火して熱くて目がさめたらしい。そういえばさっきジュッという音が聞こえましたわ。

 この人ほんとに凄い人なのか・・・(^_^;)
6.期待の夕マヅメも
 あまりにも餌もちが悪いので、練り餌を使ってみた。これだと当たりも出るようになって来たが、それでもなかなか針掛かりしない。そのうちやっとのことで何とか針に掛けたが、なんとスズメダイ(T_T)
 海タナゴにスズメダイかいな、こりゃいかんわ。もしこれでキタマクラとかネンブツダイとかが来た日にゃ餌取りのスター軍団オンパレードやないかい・・・

 その後も練り餌ではスズメダイばかり。この練り餌がスズメダイの特効餌であることを発見した。この事実を世間に公表すれば、世の中のスズメダイ釣りファンに一大センセーションが巻き起こるかもしれない。でもそんな人おらんわ・・・

 夕マヅメまではこんな調子で過ぎていった。そして期待の夕マヅメに突入したが、またまた木っ端の入れ食いタイムが来ただけで、とうとう黒鯛の顔を見ることはできなかった。

 結局今日の釣果は、夕マズメに来た24cmを頭に、クチブト20枚位、海タナゴ20枚くらい、スズメダイ4匹で終り。
まん平さんはというと、終始黒鯛狙いを通したのだが、残念ながらのノーフィッシュ。彼自身の37年の釣り歴の中でも初めてとなる経験だそうだ。そんな貴重な経験に立ち会えたことは私にとっても非常に貴重な体験でした(^_^;)

 しかし、まん平さんの黒鯛に掛ける情熱とか、黒鯛釣りに対する姿勢とか、いろいろと学ぶことがありました。私のように木っ端が浮いてくれば木っ端狙い、木っ端が喰わなくなったらタナゴとの真剣勝負、さらに違う魚を求めて練り餌でスズメダイゲットと、そんな事してるようじゃやはり黒鯛は掛けられないということでしょうかね・・・

 まあしかし、今日のまん平さんとの勝負は百歩譲って互角ということでいいですかね、まん平さん(^_^;)

 私はしばらく仕事が忙しくなりそうで、次はおそらく4月頃にならないと釣行できそうもありません。ちょうど黒鯛の乗っ込み時期の頃ですか、まん平さん、そのころ今度はKに連れてってください。
 でもできれば、朝マズメか夕マズメかどらち片方だけにしといてもらえますかね。3時起きで行って日没まで釣り続けるのはちょっと辛いです・・・(^_^;)


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