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道糸
 ナイロンの2号から3号の150m巻き程度を用意すれば大丈夫です。あまり高価な糸はいりません。バーゲン品で充分ですし、リールを購入したときに撒いてある糸でも充分です。ただし、道糸も消耗品と考えるべきです。トーナメンターなどは釣行のたびに新しい糸に巻き変えていくそうです。まあそこまでする必要はありませんが、数ヶ月に一度は新しい物に変えたほうがいいようです。

 一度使った糸は、岩やコンクリートなどで擦れて、また竿のガイドなどの性もあり、結構傷が付いています。そこで釣行のたびに、5mから10m位ずつ切ってしまうほうがいいかもしれません。
 いずれにしても道糸は消耗品と考えて、痛んだ部分は切る。定期的に取り代える。ということを実施した方が良いようです。

 また、スピニングリールを使用しているとだんだん道糸に撚りがかかってしまいます。これはスピニングリールの構造上避けられないものですのでどうしようもないものです。糸に撚りがかかってくると、竿先に絡みついたりして竿を破損したりする原因にもなります。そのためにも定期的に道糸を交換する方が良いでしょう。

 最近のリールにはこの糸撚れをある程度予防する構造を持つものが出来てきました。これは非常に便利です。リールを選ぶ時の目安の一つとしてもいいでしょう。
ハリス
 ハリスは道糸と針をつなぐ糸です。最近はフロロカーボンという擦れに強い糸ができ、ほとんどの人がこれを使用しています。岩やコンクリートなどと擦れ、一番痛みやすい部分ですので、フロロカーボンを使用したほうが良いでしょう。ただちょっと値段が高いのがタマニキズですね。

 木っ端釣りでは、通常1号と呼ばれる糸で充分です。この号数は糸の太さを表す単位で、数字が大きくなるほど太くなります。ただ、糸の強さを表すものではなく、糸の強さ自体はその材質や製品のグレードなどによって様々です。ただ同じメーカーの同じグレードの場合には、号数=強さが当てはまります。

 糸によってはパッケージやリール部分に引っ張り強度何kgとか書いてありますので、それを参考にしても良いでしょう。

 1号糸の場合、2kg程度の引っ張り強度があります。これは単純に考えれば2kgの魚まで釣り上げることができる・・・と考えがちですが、実はそうはいきません。糸は針や撚り戻しなどと結び付けますが、この結び目で強度がガクッと落ちます。それに岩やコンクリートなどで擦れたりして傷が付きますから、強度としては表示通りにはなりません。

 また引っ張り強度は、じっくりと力を掛けて引っ張った場合の強度で、急激な瞬間的な引っ張りを計ったものではありません。糸自体はこの急激な瞬間的な引張りには意外と弱く、あっけなく切れてしまいます。
 結局、木っ端程度を釣るのでも引っ張り強度が2kgもある1号のハリスが必要になります。それにもし大物がかかってしまった場合、あまりに細い糸では取りこむことはできませんから、その時のためにもある程度の太さの糸を使います。
 針については私の持論があり、一般の方とは考え方が違うかと思います。先ず私は木っ端釣りはスポーツであり、レジャーであって、漁ではないということが最優先と考えています。そのため基本的には釣れた魚は必要数以外は生きたまま海に返すことが重要だと考えています。従って魚に与えるダメージが少しでも少ない方法を考えないといけません。

 よくキャッチアンドリリースという言葉を聞きますが、私はこの言葉があまり好きではありません。どんなに魚にダメージを与えてもリリースすればそれで良いのか?と言いたいんです。リリースするのであればリリースするための条件があります。ダメージの大きい魚をリリースしてもやがては死んでしまったり、弱って他の魚の餌になるのがおちです。

 そこでいかに魚にダメージを与えないでリリースするかということが重要になりますので、使用する針をバーブレス(返しのない針)にしています。魚にしてみれば針を刺されるわけですから、バーブレスであろうがなかろうが関係ないように思われるかも知りませんが、例えば針を外すときにしてもバーブレスならばすぐに外すことが出ます。

 また針を飲み込んでしまった場合などでも、糸を切って針を飲んだままでリリースしています。一見残酷のようですが、針を飲んだ魚をバケツに入れておくと1〜2時間でバケツの底に針だけが沈んでいることが多いんです。もちろん刺さった場所や深さなどで違いはありますが、多くの場合自然に外れます。

 問題は、飲み込んだ針を外そうとしてグリグリやったり、長時間空気にさらしておくことがダメージの原因になるということです。そこで外しやすいバーブレスの針を使用し、釣り上げた魚に極力ダメージを与えずに、極力素早く海に返してやることが大事なことだと思っています。

 私が良く使うバーブレスの針は、がまかつのヴィトムという針です。でもこれは少々高いので、ヘラブナ釣り用のスレ針も良く使用します。ただ木っ端は結構力が強いので、軸の細いスレバリでは伸ばされてしまいますので、できるだけ軸の太いしっかりしたものを使用したほうがいいでしょう。

 サイズはどちらも5号位が適当だと思います。ただ釣れる木っ端のサイズによって4号〜6号(数字が大きいほど針が大きくなる)位をそろえておくと良いと思います。

 そうそう、バーブレスをお勧めする理由がもう一つ。初心者の場合、手や衣服に針を刺してしまうことが結構ありますよね。そんな時もバーブレスならすぐに外せます。ある程度道具や仕掛けの取り扱いに慣れるまではバーブレスの針を使ってはいかがですか。
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