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2001年12月29日(静岡県・熱海港)−大潮− 海が赤くなった!!

 この冬は、子供二人が高校・大学のダブル入試となり、親父としてはのんびり釣りなんぞしている場合ではない。もう春まで釣行はできないものと諦めていたところ、幸運にも釣行のお許しが出たので、喜び勇んで真鶴釣行の計画を開始した。12月29日大潮、潮周りは絶好、後は天気次第だ。

 今回はばらさん、つるぞうさんと3人での釣行となりそうだが、ばらさんはいつもと同様に波次第、前日の予報で1m以下なら出撃するとのこと。つるぞうさんは真鶴の駅前で待ち合わせ、まあつるぞうさんはドタキャンはないでしょう。でも前回の由比釣行は、私がドタキャンでつるぞうさんをフッたので、ひょっとするとそのお礼返しがないとは限らないか・・・

 さて今回の攻撃目標は、前回釣行でいい気配にも関わらず大ウネリで轟沈した真鶴カワウソ。だがカワウソは大潮の満潮時には島になってしまうので、頑張っても14時か14時半頃までしか竿を出せそうもない。これでは夕方のゴールデンタイムに勝負がかけられない、ちょっと残念だが仕方がない。

1.ところでばらさんは
 前日になって、ばらさんから電話が入り、仕事で行けなくなったとのこと。この年末に仕事とはついてないですなぁ。私なんざ27日から6日まで11連休!! 子供の受験がなけりゃ家族でヨーロッパにでも旅行に・・・行くお金なんかない(T_T)。
 まあばらさんの欠場はある程度想定されていたが、まさか仕事とは・・・雨降らないといいんだけど・・・
2.それではつるぞうさんは
 予報では天気も波もまったく問題ないようだ、ただ一つ問題はつるぞうさん。この人たぶん波男だと思うんだ。以前真鶴で合流したときには、予想もしない大ウネリ。この時は「日本の天気予報はどうなっとんだ!!」とあきれたのだが、その後つるぞうさんと同行の約束をしていながら、ドタキャンしてしまった由比でも大ウネリだったようだ。
 それ以来私はつるぞうさんのことを波男だと思っている。でも本人は、雨男だと言っているが、私は絶対に波男だと確信している。

 いつもの電車で真鶴に到着、コマセはつるぞうさんが半解凍のものを調達してくれているということで配合剤だけ購入し、自分の餌も調達し、待ち合わせ時間の8時丁度に駅前で待つことしばし、ドタキャンもなくつるぞうさんの到着。早速今日の攻撃目標についてブリーフィングの結果、夕マヅメまで竿を出すことのできないカワウソは避け、つるぞうさんのHGの一つである熱海港に行くことにする。
3.驚愕の難所だ
 熱海港といえば、先日夜釣りに行っていた釣り人が行方不明になり、いまだ発見されていないという驚愕の難所である。靴とか帽子とか釣れちゃったらどうしよう、想像するとちょっと怖い。
 私はまだ熱海港には行った事がなく噂話に聞くだけだが、テトラから40オーバーがちょこちょこ出てくるとか、掛けてもテトラに逃げ込まれて取り込みが難しいとか、かなりメジナの魚影の濃そうな印象を持っている。これは自己記録を更新して気持ちよく納竿できるかもしれない。いやがおうにも期待が高まる。だが驚愕の難所である、細心の注意で望むことにしよう。

 真鶴から熱海港までは15分程度で到着。いやけっこう近い。だがここには駐車場なんて気の利いたものはなく路駐専門、そらそうだ驚愕の難所だから駐車場なんて完備してるはずはない。でも車が一杯で止めるスペースは少ない。さすが観光地だけに難所のわりには皆けっこう手軽に来ているようだ。

 なんと車から1分で釣場到着。どこが驚愕の難所なんだろう?きっとすごい高さにテトラが積んであり、一歩足を滑らせると一巻の終わりという危険極まりない場所なんだろう。

 ところがあたりを見回してもどこにも難所が見当たらない・・・。テトラは整然と常識的な高さに積まれており、足場も悪くない。あちこちで家族連れが楽しそうに釣り糸をたらしている。行方不明事件のせいでイメージが膨らみすぎていたか・・・


4.今日はスペシャルだ
 さて難所でもなく、驚愕することもないごく普通の堤防で釣場探しをするのはちょっと難しい。まして初めての場所では潮のあたり方や海底の地形が分からないので、とにかく足場の良さそうなところに場所を決め、急いで支度開始。

 今日の仕掛けはスペシャルだ。何がスペシャルかというと、改造を施した自作浮きのデビュー戦なのだ。私の自作浮きは棒浮きタイプが殆んどであるが、棒ウキは糸を張って引くと浮き自体が勝手に沈むという「手前あたり」という現象が出る。その画期的な解決策として浮きの上部にも糸を通すようにし、手前あたりを激減させたもので、家での水槽実験では確かな手ごたえを得ている。

 さあこのスペシャル浮きで平成13年の納竿にふさわしく自己記録更新という華々しい結果を残し、来る平成14年を躍進の年にしたいものだ。イチローさん悪いですけど、イチローさんの記録を抜いちゃうかもしれませんよ、悪く思わないで下さいね。ホリケン君、悪いけど黒鯛ダービーは私のものだね、うっしっし。
5.海が赤くなった
 海は少しざわついてはいるが、比較的静かな感じ。つるぞうさんの波男伝説についに終止符が打たれる時が来たようだ。潮は左から右にゆったりと流れてはいるが、これでは止まっているのと殆んど変わらない程度だ。もう少し潮があたってるほうがいいんだけどなぁ。まあ今日は大潮だし、そのうちに動き出すだろう。

 準備完了して試しにコマセを撒くと、小魚が寄って来る。はっきり確認はできないがメジナではない。もう一度撒いてみると、けっこう寄って来る。さらに撒いてみると、大量に寄って来る。なんとこいつらは金魚(ネンブツダイ)だ。なんてこった、海が赤くなった・・・(T_T)。

 真夏の真鶴カワウソでは大量のコッパ、秋の淡路島では大量のシマイサギ、そして今回冬の熱海港では大量の金魚。どうも今年は大量の雑魚を呼び寄せる運命にあるようだ。あー金魚だったらコッパのほうが数千倍ましだな。夏の真鶴が懐かしい・・・

 まあでもここは熱海港、驚愕の難所ではなかったが、テトラの影から40オーバーがちらちら出てくるパラダイスに変わりはない。そのうち潮が差してくれば金魚もどこかに散らばるだろう。まして今日はスペシャルだ、13年の納竿だ、金魚なんかと遊んではいられないのだ。

 しかし現実は厳しいもので、その後も金魚の活性は衰えることはなかった(T_T)。
6.おーコッパ君ようこそ
 金魚・金魚のままそろそろ潮止まりの10時半頃になり、つるぞうさんの様子を見に行ってみる。つるぞうさんは2〜30m先に陣取っていたが、そこも金魚の猛攻でどうにもならない状況は同じのようだ。ついでに他の人の状況も見て回ったが、どこも金魚の大群に襲われているようだ。堤防の内側で竿を出していた家族連れも「また何とか鯛だ」とブツブツ言っている。

 この辺りにはいったい何匹の金魚がいるのだろう、たしか夏のコッパ釣りの時も同じことを考えたっけ。でもコッパは成長すればメジナですからねぇ、なのにネンブツダイは成長しても大きいネンブツダイにしかなんない、けっして真鯛にはならないもんなぁ。ところでこいつ、念仏鯛なんて名前だけど、実はイシモチの仲間なんだよね、紛らわしいったらない。

 さて自分の釣座に戻って海を見てみると、さっきまで真っ赤だった海が青く戻ってる。そうネンブツダイがいなくなってるんですわ。しかも底の方には小さいながらもメジナらしい魚影が見える。これは千載一遇のチャンス。金魚に見つからないようにそーっとコマセを打ってみると、メジナ君たち食い気満々。仕掛けを入れてみるとスペシャル改造浮きがすーっと気持ちよく沈んでいく。

 やりー、15cmゲット。こんな時は小さくても嬉しいもんです。すぐに続けて13cm、小さい小さい。でもなんか嬉しい(=^・^=)。しかし、千載一遇もすぐに終了。またもや赤い海に戻ってしまった。
7.浮きの具合は?
 ところで、スペシャル浮きがどうなったかというと、「手前当たり」の削減という観点からは非常な効果が認められ、多少強引に引っ張っても沈まないほどになった。この点では大成功だ。
 ただ、問題は別の点にあった。浮きの上部に糸通しの輪を付けたのだが、ここに道糸が絡む・・・。これにはちょっと腹が立った。特に今日は深棚狙いだったため浮き下が長く、からみやすい状況ではあったが、からんだままで大物がかかったことを考えるとぞっとする。今日は大物がかからないで良かった、いや負け惜しみですがほんとですって。まだまだ工夫が必要だな・・・
8.つるぞうさん恐るべし
 まあ後は夕マズメの一発に期待して暗くなるまで粘りましたが、とうとう金魚に虐められっぱなしでした。ところでつるぞうさんは波男ではないことが証明されたんですが、変わりにとんでもないことが発覚しました。実は本人も言うとおり、雨男だったのです。

 天気予報では、雨の"あ"の字も言ってませんでした。さらに釣座の正面から前(東側)は快晴です。ところが後ろ(西側)にはまっ黒い雲がモクモク。とうとう午後にはポツポツ降り出しました。正面は晴れているのにこの辺りは雨です。それほどひどい降りではありませんが、帽子を被らないと髪の毛がびっしょりになります。
 これはいったいどういう事でしょう。我々の居る所だけ雨です、これではまるで漫画の世界ですが、それが現実になっています。もう笑うしかありません・・・

 雨男恐るべし、つるぞうさん恐るべし・・・。でもその後の虹が綺麗だったこと。


 平成13年の納竿は、来年の爆釣を暗示する虹とともに終了しました。今年は型は出ませんでしたが、釣った魚の数だけでは近年で一番ではないでしょうか。来年はこれに型が伴えば文句なしです。

 スペシャル浮きももう少し改造して糸絡みを解消すれば、最強のウェポンになること請け合いです(たぶん)。また今円錐タイプの浮きの製作も開始しました。これは塗装の代わりにエポキシパテで皮膜するという斬新なアイデアで製作中で、強度は抜群(の予定)です。

 春までしばらく釣行できませんが、それまでに実用に耐える浮きを製作するという重要な課題がありますので、しばらくは忙しい状態が続きそうです。

 次回釣行、おそらく3月には、それらのニューウェポンを使用した素晴らしい釣果を報告できる事と思います。それまでしばらくの間楽しみにお待ちください。

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