サラリーマン川柳コンクール

　第一生命さんのホームページには、サラリーマン川柳コンクールというのがあって、優秀作が載っているんですけど、これがまたほんとに秀作ぞろいで、見ているだけでニタニタ笑ってしまいます。
　見ていない人のために少しばかり紹介すると（これは版権違反にはならないですよね・・・）
　　「仕事やれ　人に言わずに　おまえやれ」　ピカチュウさん
　　「「ハイ、ハイ」と　軽い返事に　重い腰」　お局女房さん
　　「静けさや　居間にしみいる　おやじギャグ」　サボテンさん
　　「やってみせ　やらせてみたら　もう来ない」　いまどきの新人さん
今回の私の一押しは、
　　「部分痩せ　したい所が　大部分」　木守さん
です。なんともユーモラスでありながら、素直な表現で実にすばらしいと思います。
この他にもすばらしい作品の数々です。またホームページでは過去の作品一覧とか、今回の人気投票とかもやっていて、誰でも参加できるようです。一度覗いて見てはいかがでしょう。

　過去の作品ですが、私が一番気に入っているものを紹介しましょう。これは人づてに聞いたものなので、どなたの作品かは分かりませんし、本当にあったものなのかも分かりませんが、
　　「ハワイ焼け　白いところが　好きな彼」
というものです。情景が脳裏に鮮明に浮かんできます。実に感性に富んだ秀作中の秀作だと思いませんか？１７文字の中に、これほどの想像力をきか立てる情景描写をすることができるとは、実にすばらしい作品です。

　私などは、想像力が旺盛なもので、この手の川柳では過敏に反応してしまい、さらにいろいろな想像が膨らんでしまいます。たとえば、うんと色白の人だとしたら、
　　「美白肌　黒いところが　好きな彼」
とかでしょうか・・・。んーー、これもすばらしい出来ですね。ただし、これではストレート過ぎて卑猥が強く出すぎています。卑猥さをなくし、聞くものに想像を膨らませる物でないといけません。それに好きなのは黒いところだけではないはずだ、といった反論も出てきます。その点でも不充分でした。
　やはり日焼けした体であることがいいのであって、その中で日焼けしていない白い部分があることがいいのでしょう、しかもハワイ焼けである事が重要なファクターとなっています。そしてその白い部分を彼が好きだという事を知っている彼女がまたいいのです。やはり名作には勝てません。

　せめて自分の心境を素直に表現してみましょう。
　　「めじな釣り　結局来るのは　外道だけ」　mejinaさん
　　「コッパ釣り　どうせ次回も　コッパだけ」　mejinaさん
　　「釣行へ　往きはよいよい　帰りは辛い」　mejinaさん
こんなんばっかりです。情景描写も想像力もヘッタクレもありません。どう考えても私には川柳の名作は出来そうにありません。